FC2ブログ

ラボでやろう。

分子模型は直観的に構造を理解することに有用です。複雑な構造を持ったタンパク質の分子模型を手軽に印刷し、研究に役立てる日が来ることを目指してブログを開始しました。※2013年9月現在、ほぼその製法を確立出来つつあります。もし自分の研究室でも、と考えていらっしゃる方は、まず川上までご連絡ください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

helm, warp nine, engage!

今回はwarpingの話をします。

warpとは、SFで良く聞く(タイトルはエンタープライズ艦長が操舵士に言うセリフですが)と思いますが、
本来の意味はゆがむ、ひずむという意味です。
ある点Aからある点Bまで移動するとき、それが平面地図に書かれていたとすると、普通最短距離は、
その平面上の2点を結ぶ直線で表されますよね。ところが3次元で考えると、紙を折り曲げてA点をB点に近づけてしまえば、ずっと短い距離移動でAからB点に行けてしまう。次元を超える(増やす)ことで、今いる次元では想定できないような移動が出来てしまうというものです。つまり、我々の要る3次元空間でも、ある場所に移動する方法は、3次元で考えると、直線距離を光速で進むのが最短ですが、時空を歪めると、光速を超えた移動ができるというSFのお話です。ワープという言葉が本来の意味よりも、宇宙船の移動手段として有名になってしまったのです。

閑話休題。では3Dプリントにおけるwarping問題について考えてみましょう。

warpingは、樹脂を熱で溶かして固めるFDM形式ではどうしても起きてしまう問題です。
樹脂は熱を加えると柔らかくなると同時に体積も増えてしまいます。ノズルから出て堆積した樹脂は
やがて冷えて収縮し、その収縮力が印刷物を基板から剥がすという現象につながるのです。
昔からこの問題はフォーラムなどで議論されてきた話題で、私がここで詳しく述べるまでもないと思います。

なので、Cubeに限って言います。
初代Cubeは、ABS樹脂を用いていました。ABSは収縮が大きく、warpingは深刻な問題です。
そこでCubeは、印刷ステージを加熱する方法をとっています。ステージは金属製で、
印刷時には120度まで加熱されます。これは印刷後の樹脂が冷えるのを防ぐ意味が有りました。

第二世代はPLA、ABSどちらも使えるようです。PLAの場合、反りがABSほどひどくないので
加熱はあまり要らないようです。そしてPLAを主流にしたいのか、第二世代は加熱ステージをガラス製にし、
加熱温度を初代ほど上げていないらしいです。(いまだ伝聞調)
したがって第二世代でABS樹脂で印刷した場合はwarpingは初代よりも深刻になると思われます。

私個人としては、弾性の小さい、そして力を加え続けると変形してしまうPLA樹脂は分子模型には
向いていないと考えています。しかし、反りが小さくて済むこの樹脂を使う場合も今後出てくるとは
考えておいた方が良いかとも思います。

とはいえ私はABS樹脂しか経験値が無いため、ここではABS樹脂とwarpingの問題について述べていきます。

  1. 2013/07/27(土) 19:34:19|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<糊、カプトンテープ、アセトン。 | ホーム | Cubeでやろう。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://handsonmolecularbiol.blog.fc2.com/tb.php/18-8d45f9d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Masaru

Author:Masaru
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (41)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。